Q.ステッピングモーター(αSTEPを含む)が動こうとはしているが、動作がおかしい(脱調、騒音・振動、位置ずれ)。考えられる原因は何がありますか?
ステッピングモーターが脱調する原因を確認します。
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運転条件を緩和してみてください
運転条件(加減速レート、パルス周波数など)が厳しいと、ステッピングモーターが脱調する可能性があります。
運転条件を緩やかにすることで、脱調を解消できるかご確認ください。加減速レートは、以下の技術資料ページを参考にしてください。
加減速レートの参考値はこちら起動速度は、モーターの自起動周波数(fs)以下に設定してください。
自起動周波数は、各製品の回転速度―トルク特性図※で確認できます。 -
機構条件をご確認ください
負荷、イナーシャが大きいと、トルク不足により脱調する可能性があります。
機構負荷がステッピングモーターの能力を超えていないか、ご確認ください。イナーシャの許容値は、以下の技術資料ページを参考にしてください。
イナーシャの許容値(参考値)はこちらモーターにかかる負荷(必要トルク)は、モーターのプルアウトトルク以下にとどめてください。
プルアウトトルクは、各製品の回転速度―トルク特性図※で確認できます。
なお、当社ではモーター選定の際に安全率を考慮することを推奨しています。 -
モーター線の配線が正しいか、ご確認ください
配線を間違えた場合、騒音や振動する場合があります。モーター線の配線が正しいかご確認ください。 -
モーター線が断線していないか、ご確認ください
モーター線が断線していると、ステッピングモーターは脱調します。モーター線の断線がないか、ご確認ください。
- ※ 回転速度―トルク特性図は、製品詳細ページに掲載しています。(品名検索方法はこちら)
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配線違い、断線の確認方法
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デジタルテスターの測定レンジを抵抗[Ω]にセットします。
(アナログテスターは抵抗値が測定できない場合がありますので、使用しないでください。) - テスターピンをショートさせ、0Ω表示することを確認してください。
- テスターで各リード線(端子間)の抵抗値を測定します。
- 5相ステッピングモーターユニット RKIIシリーズの例
- ※ 測定する端子の組み合わせや、端子間の抵抗値は機種によって異なります
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測定した抵抗値をもとに、現在の状況を判断します。
測定結果 診断 各端子間の抵抗値は同等の抵抗値になります。 正常 配線が違う端子間の抵抗値は、正しく配線されている場合と比較すると約1.5倍になります。 配線違い 正常な端子間の抵抗値と明らかに違う抵抗値になります。 断線
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デジタルテスターの測定レンジを抵抗[Ω]にセットします。
製品カテゴリ: αSTEP、 ステッピングモーター
機種・シリーズ: 全般
内容: 異常・トラブル
FAQ No.: 237
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