ステッピングモーターが使われている用途って？

えーと、センサがなくても正確な位置決めができるとか、同期運転ができるとかでしょうか…。

そうね。あとは、ローコストで小型なのも強みなのよ。
新入社員向けの勉強会であれば、特徴だけでなく用途例も紹介したらどうかしら。

確かにそうですね。
ステッピングモーターは、電子顕微鏡などに使用する精密ステージの駆動軸とか検査装置のX-Y軸に使われていますよね。
ピックアンドプレイス機構の動画に採用されていたのもステッピングモーターだったと思います！

X-Y-Z軸の構成だと、最近は3Dプリンタにも使われているのよね。
3Dプリンタは卓上で使うことを想定して、装置の小型化が求められているわ。
ステッピングモーターを使うことで3Dプリンタが求める高精度位置決めや省スペース化が実現できるのよ。

3Dプリンタにステッピングモーターは最適なんですね！

他にも、忘れてはいけないのが半導体製造装置よ。
半導体が出来上がるまでには多くの工程があるけど、その工程の中でもステッピングモーターがたくさん使われているの。
ミクロン単位の精度を求める用途やひとつのワークを2台のモーターで動かす用途もあるから、正確な位置決め、
同期性に優れたステッピングモーターが必要とされているのよ。
同期性を見せたいなら、シャーペンの芯を使った同期運転のデモ機を見てもらうのもいいと思うわ。

いろんなところで使われているんですね～。

身近なものなら監視カメラにも採用されているわ。
カメラの位置合わせなどの正確な位置決めを小さなスペースで実現しないといけないから、ステッピングモーターがちょうどいいの！
風でカメラの角度が変わらないようにすることも大切だから、停止時に保持トルクがあることも採用ポイントになっているみたいね。

アドバイスありがとうございます！勉強会のイメージが湧いてきました。
あと、位置決め用途だとサーボモーターを利用するお客様も多い印象があります。
どのように使い分ければいいのかな…。

良いポイントに気付いたわね。確かに、サーボモーターを利用しているお客様は多いわね。
正確な位置決めだけなら、どちらを採用しても間違いではないわ。
ただし、小型でローコストご希望なら、断然ステッピングモーターがおすすめよ！

最近では、ステッピングモーターに位置検出センサが内蔵したαSTEPのバリエーションもどんどん増えていますし、
活用の幅は今後も広がりそうですね。勉強会で説明してきます！

頑張ってね！