スピードコントロールモーター / ブラシレスモーター 海抜1000mを超える環境で使用する場合
標高が高くなると、大気中の放熱効果が低下するため、製品の周囲温度を下げるなどの対応が必要です。
以下に、海抜1000mを超えて2000m以下で使用する場合の条件を示します。
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対象製品
- US2シリーズ※
- DSCシリーズ※
- ※ JHギヤ、JLギヤは除く。
モーターおよびドライバの使用条件
モーターおよびドライバを海抜1000mを超えて2000m以下で使用する場合は、以下のように周囲温度を下げてください。

例えば、周囲温度の上限値が40℃の製品を海抜2000mで使用する場合は、周囲温度の上限値は32℃になります。
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対象製品
- BMUシリーズ※
- BLE2シリーズ※
- BXIIシリーズ
- BLHシリーズ
- ※ JVギヤ、JBギヤ、JHギヤは除く。
モーターの使用条件
モーターを海抜1000mを超えて2000m以下で使用する場合は、以下のように周囲温度を下げるか、負荷トルクを小さくしてください。
周囲温度を下げる

例えば、周囲温度の上限値が40℃の製品を海抜2000mで使用する場合は、周囲温度の上限値は32℃になります。
負荷トルクを小さくする

例えば、海抜2000mで使用する場合は、負荷トルクの上限値は定格比80%になります。
使用する回転速度に応じて定格トルクが異なりますので、ご注意ください。
ブラシレスモーターの回転速度―トルク特性について
上記の定格比に応じたトルク値を算出するときは、使用する回転速度に応じたトルク値を使用します。
ある回転速度でのトルク値は、右図のような回転速度―トルク特性図で確認できます。
【BMU120Wのモーターを海抜2000mで使用する場合の計算例】
回転速度 [r/min] | トルク [N・m] | 上限値の定格比 | 上限値 [N・m] |
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80 ~ 2000 | 0.450 | 80% | 0.36 |
3000 | 0.382 | 0.3056 | |
4000 | 0.287 | 0.2296 |

ドライバの使用条件
ドライバを海抜1000mを超えて2000m以下で使用する場合は、以下のように周囲温度を下げてください。

例えば、周囲温度の上限値が40℃の製品を海抜2000mで使用する場合は、周囲温度の上限値は32℃になります。
ギヤを使用する場合
海抜1000mを超えて2000m以下の範囲で使用してください。
標高が高くなると、外気圧との差や放熱効果の低下による温度上昇により、オイルシールの寿命低下やギヤヘッド内部のグリース漏れが発生する場合があります。
グリース漏れが問題になる場合は、定期的にグリースのにじみを確認したり、油受けなどを装置に取り付けてください。