寿命について 電動スライダ・電動シリンダの寿命

電動スライダ・電動シリンダの寿命は一般的に、ボールねじ、ガイド、ボールベアリングの転がり寿命に左右されます。ボールの転動面や転動体に繰り返し応力が作用すると、材料の転がり疲れによるフレーキング(金属表面がうろこ状に剥離する現象)が起こります。
転がり寿命とは、このフレーキングが発生するまでの寿命をいいます。
製品の寿命を求める目安として最大仕様(最大搬送質量、最高速度、負荷モーメントなど)条件で運転した場合の期待寿命を算出しています。

各シリーズの期待寿命距離目安

シリーズ リード12mm リード6mm リード3mm
EASシリーズ 5000km 3000km 1500km
EZSシリーズ
(クリーンルーム対応含む)
5000km 3000km
EACシリーズ 5000km 3000km 1500km
シリーズ リード30mm リード20mm
EZSHシリーズ 20000km 20000km

電動スライダ/電動シリンダ(シャフトガイド付)のガイド部の期待寿命距離は、各シリーズの寿命を目安に設計しています。
しかし、負荷モーメント判定式が1を超えた場合、その使用状態では期待寿命距離を下回ります。
どの程度の期待寿命距離になるかは、下記の計算式で確認できます。
負荷モーメントの計算は、「負荷モーメントの計算について」をご参照ください。

$$\begin{align} \text{期待寿命距離}(\mathrm{km})= 5000\mathrm{km}^* \times \left(\frac{1}{\frac{|\Delta \mathrm{M_P}|}{\mathrm{M_P}}+\frac{|\Delta \mathrm{M_Y}|}{\mathrm{M_Y}}+ \frac{|\Delta \mathrm{M_R}|}{\mathrm{M_R}}} \right)^3 \end{align}$$
  • ∗ 期待寿命距離は製品によって異なります。詳細は上記の表をご確認ください。