1-6. ACモーターの種類
代表的なACモーターの種類と特徴を紹介します。
種類 | 特徴 | オーバーラン量 (無負荷時の参考値) |
---|---|---|
1-6-1. インダクションモーター | 一定方向に連続して運転することのできるモーターです。単相モーターと三相モーターがあります。 | 30 ~ 40回転 |
1-6-2. レバーシブルモーター | 瞬時に正転・逆転の切り替えができるモーターです。単相モーターの起動トルクを向上させ、簡易ブレーキを内蔵しています。 | 5 ~ 6回転 |
1-6-3. 電磁ブレーキ付モーター | 電源OFF時に負荷を保持することができるモーターです。無励磁作動型の電磁ブレーキを内蔵しています。 | 2 ~ 3回転 |
1-6-1. インダクションモーター

一方向に連続して運転する用途に最適です。
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1-6-2. レバーシブルモーター

正逆運転を頻繁に繰り返す用途に最適です。
簡易ブレーキを内蔵し、起動トルクをアップすることによって、モーターの回転方向を瞬時に切り替えることができます。
簡易ブレーキの構造
レバーシブルモーターは、モーター後部に簡易ブレーキ機構(摩擦ブレーキ)を内蔵しています。

ブレーキシューに常時圧力をかけ、モーター軸を押さえつけるようにしています。
モーターをしゅう動させているため、インダクションモーターよりもオーバーランを小さくすることができます。
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1-6-3. 電磁ブレーキ付モーター

上下駆動など、負荷保持を必要とする用途に最適です。
無励磁作動型の電磁ブレーキを内蔵することによって、電源OFF時に負荷を保持することができます。
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この章では、ACモーター単体の構造・動作原理、特性、種類について説明しました。
次章では、「減速機構」「負荷保持」「瞬時停止」など、モーターの動きに付加価値をつける方法について、周辺機器の紹介を交えながら説明します。
まとめ
ACモーターには、基本のインダクションモーター以外にも、用途に応じた種類がある
レバーシブルモーターは、瞬時に正転・逆転の切り替えができる
電磁ブレーキ付モーターは、電源OFF時に負荷を保持することができる
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