5-2. 高密度実装装置での設置方法

装置内部の圧力損失に応じてファンモーターを使い分けることで、筺体内を効率的に冷却できます。
高密度実装装置を例に、効果的な冷却方法を紹介します。

【高密度実装装置のモデル】
高密度実装装置のモデル

上のイラストのような、圧力損失の大きい筺体の冷却には、小型のファンモーターを複数台使用する方法がありますが、大風量・高静圧ファンモーターを1台使用する方法にも、同等の冷却効果があります。

□120mmの一般的な小型ファンを複数台使用する場合と、MRSシリーズを1台を使用する場合において、設置方法、風量―静圧特性、騒音値を比較した結果は、以下の通りです。

【設置方法のイメージ】
設置方法のイメージ
【風量-静圧特性曲線と装置圧力損失の比較】
風量-静圧特性曲線と装置圧力損失の比較

MRS20(□200mm)は10.1[m3/min]、□120mmファン24台が10.5[m3/min]と、同等の風量です。

【騒音値の比較】
騒音値の比較

MRS20(□200mm)は61dB、□120mmファン24台が60dBと、同等のレベルです。

以上のように、要求仕様に適するファンモーターを選定することで、設置台数を見直すことができます。
設置台数の削減が、消費電力、配線コスト、メンテナンスコストの削減につながります。

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