2-2. ブラシレスモーターの特徴「高効率・省エネモーター」

2-2-1 効率とは

効率とは入力した電力に対する仕事(出力)の割合です。
必要な出力に対する入力が少ないほど効率が良いという事になります。
また、この入力と出力の差分は損失といい、おもに熱に変換されます。

2-2-2 高効率の背景

三相モーターとブラシレスモーターの、それぞれ入力から出力までに発生する損失の種類を表しています。

  内部構造 モーターの損失種類
ACモーター
ブラシレスモーター

大きな違いは、ACモーターに存在する 二次銅損です。
二次銅損とはローターに流れる誘導電流によって発生する損失のことです。
2-1-1モーター構造の違いで説明したように、ブラシレスモーターのローターはマグネットで構成されているため、誘導電流が流れません。
そのため、二次銅損そのものが存在しなく、誘導電流を流す分だけ必要な入力も少なく済みます。

2-2-3 効率比較

効率が良いことでの効果として、「消費電力」と「発熱」を抑えることができます。
モーターの構造が異なることから、巻線温度上昇が抑えられ効率がよいモーターのため、省エネルギーな製品です。

インバータ駆動
90W
ブラシレスモーター
90W
効率 68% 78%
巻線温度上昇 80℃以下 50℃以下

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