1-10. ブラシレスモーターの負荷変動時の速度制御原理
ブラシレスモーターは、モーターに印加する電圧をドライバ内で自動的に制御します。
そのため、負荷トルクが変化しても安定した速度で運転することができます。
下図において、縦軸は負荷トルク(モーターにかかる負荷の大きさ)、横軸はモーターの回転速度を表しています。
負荷トルクが小さければ回転速度は速くなり、負荷トルクが大きければ回転速度は遅くなります。
このような特性を「垂下特性」といいます。
電圧制御による回転速度制御の概念

上図において、V1、V2、V3はモーターへの印加電圧を表しています。
印加電圧を変えると、それに伴い発生トルクが変化します。
例えば、モーターの印加電圧がV2の状態のとき、T2の負荷を与えると、モーターはN2の速度で回転します。
さらにT3まで負荷をかけると、モーターの回転速度は、発生トルクと負荷トルクがつりあうN1まで落ちてしまいます。
このように、モーターへの印加電圧が一定の場合は、負荷によって回転速度が左右されます。
ここで、印加電圧を変化させる場合を考えます。
仮に、V2からV3へ変化させると、発生トルクが増加し、回転速度がふたたびN2に戻ります。
逆に、負荷トルクがT1に下がる場合は、電圧をV2からV1へ変化させることで、元のN2まで減速します。
上のように、ブラシレスモーターは、モーターに印加する電圧の制御をドライバ内で自動的におこないます。
そのため、負荷トルクが変化しても安定した速度で運転することができます。
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