ロボットコントローラMRC01の特徴

ロボットには複数のモーターが使われ、その先にギヤやボールねじなどの機構設計や、センサの配置・配線設計など、多くの設計負荷がかかってきます。また、ロボットを組み上げられたとしても、プログラミング・制御の難易度が高く、ロボット内製のハードルになっています。オリエンタルモーターでは、それらの課題を解決するため、プログラム・制御が容易なコントローラ製品や、設計負荷を軽減するモーター、アクチュエータを取りそろえています。
MRC01でロボットのかんたん制御を実現
ロボット用のコントローラとしてMRC01をラインアップ。専用プログラミングソフトMRC Studioを使えばロボット未経験者でもすぐにプログラム・制御が行えます。MRC01を使用することでプログラミング・制御のハードルを下げ、ロボットの内製のスムーズな立ち上げに貢献します。
30分で習得可能
ロボット制御未経験者でも初期設定であれば10分、プログラム習得で20分、トータル30分もあればMRC Studioの使い方はマスターできます。

ロボットのプログラム、制御はかんたん
ロボット制御未経験者がプログラムを組みやすいよう、動作コマンドは動きがイメージしやすいアイコンとなっています。例えば、円弧の動きも、コマンドを選んで表に並べて座標を入力するだけです。
装置に実装してからの制御は上位コントローラからスタートを入力すれば起動します。また、ダイレクトI/Oを搭載しているため、上位コントローラがなくてもスイッチのON/OFFでプログラムを動かすことができます。
コマンドは動きをイメージしやすいようなアイコン

円弧の動きも円弧のコマンドを選んで座標を入力するだけ

αSTEP AZシリーズが設計負荷を軽減
ロボットを製作するにあたってモーター、ギヤ、ボールねじ、アーム、ロボット用ツメなど、さまざまな部品が必要となり、部品点数が多くなるにつれ、設計や部品管理の負担が増えます。また、使う箇所によって使用するモーターの種類を変えるとその都度使い方を習得しないといけません。AZシリーズを使用することでそれらの負担を軽減することができます。
幅広いバリエーションが設計、使い方習得などの負担軽減
AZシリーズはギヤ、スライダ、テーブル、ハンドなどのモーターと機構が組み付いた製品をそろえています。そのため、ギヤやボールねじなどの本来必要な機構設計の負担を減らせます。
また、ロボットの可動部をすべてAZシリーズ搭載製品にすると、使い方が統一されるだけでなく、ケーブルやドライバが共通部品となり部品調達の負担も減らせます。
αSTEP AZシリーズ

標準タイプ

ハーモニックギヤードタイプ
<ハーモニックドライブ>

TSギヤードタイプ
<平歯車機構>

PSギヤードタイプ
<遊星歯車機構>

直交軸FCギヤードタイプ
<フェースギヤ機構>
αSTEP AZシリーズ搭載 電動アクチュエータ
センサレス化によりセンサの配線設計、手配の負担軽減
AZシリーズはバッテリレス多回転アブソリュートセンサを搭載し、非通電時でも位置情報を保持します。そのため原点やリミットなどのセンサの配線設計、手配の負担が軽減できます。

他社ロボットコントローラにもAZシリーズ
装置の制御設計において、MRC01以外の他社ロボットコントローラを使わないといけないケースもあります。コントローラによって通信仕様がそれぞれ異なり、それに合わせたモーターを探さないといけません。AZシリーズはEtherNet/IPやEtherCAT 、PROFINET、SSCNETⅢ/H、MECHATROLINK-Ⅲなどの各種FAネットワークに対応したドライバをラインアップしています。他社ロボットコントローラを使用する場合でもAZシリーズのバリエーション、センサレス化のメリットを生かすことができます。

- ※ ハーモニックプラネタリ、ハーモニックドライブは株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの登録商標です。
- ※ EtherCAT®はBeckhoff Automation GmbH(ドイツ)よりライセンスを受けた特許取得済み技術であり、登録商標です。
EtherCAT® is registered trademark and patented technology, licensed by Beckhoff Automation GmbH, Germany. - ※ EtherNet/IP™はODVAの商標です。
- ※ MECHATROLINKはMECHATROLINK協会の登録商標です。
- ※ SSCNETⅢ/Hは三菱電機株式会社の登録商標です。
低価格のコントローラ、無料のソフトウェア
ロボットコントローラMRC01は、ロボット動作に必要な基本的な機能を搭載し、低価格での提供を実現しています。また専用プログラミングソフトMRC Studioは無料でダウンロード可能。ラダープログラムなどの専門知識がなくても、直感的にプログラムを入力できます。
MRC Studioの操作性を確認できるSimulatorを用意しています。MRC01がなくても利用でき、グラフィックモニタを使ってロボットの動きを把握できます。
製品選定段階から装置設計をサポート
- 専任スタッフがお客様に代わってモーターを選定します。
- 当社内製装置の仕様や外形寸法に関する資料をご用意しています。
詳細は電話、またはWEBからお問い合わせください。